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注意)文句しか書いていないので、今回の映画がつまらなかったと思った人以外は読まない事をお勧めします。本当に文句しか書いていません。
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○良かった点
・なし。
→ストーリーにもキャラクターにもアクションにもギャグにも魅力が感じられず、テーマすら感じられなかった。
今回の映画で何が描きたかったのだろう?
○悪かった点
・サブタイトル負けした内容だった所。
→てっきり、しんちゃんが将来結婚する相手は誰なんだろう?未来のしんちゃんはどんな姿になっているのだろう?てな感じでストーリーを進めて、最後にはしんちゃんには明るい未来が待っていて、オラ、早く大人になりたいぞ!と微笑ましく締めくくるのかと思ったら、実際は過去と未来のしんちゃんが協力して暗黒と化した未来の世界を救いました、という、花嫁なんてストーリーに殆ど関係無いものだった。
・5歳のしんちゃんのキャラクターが変わっていた所。
→まず、最初にタミコと会った時点でタミコをナンパしない時点で脚本家は野原しんのすけというキャラクターを全く理解していない事が分かった。(タミコが幼稚園の上尾先生とかよしなが先生みたいな地味な顔つきだったら作中のしんちゃんのようなリアクションを取っても不思議じゃないが)
また、タミコがしんちゃんに自分はしんちゃんと結婚すると言った所で、しんちゃんは「ウソだ!オラはななこおねいさんとケッコンするんだ!おねいさんの言う事なんて信じないゾ!」と言ってタミコの言う事なんて信じないだろう。
元がおかしいので、ストーリーが進んでしんちゃんがタミコと結婚する、みたいな事を言われてもしんちゃんがトチ狂った事を言っているようにしか思えなかった。
・タミコが大人のしんちゃんに惚れた理由。
→タミコの回想していたように、落ち込むタミコをしんちゃんのおバカというかお気楽な言葉に救われてしんちゃんが好きになった、という風に理由付けしていたが全く理解出来なかった。
折角、タミコとタミコの父親との確執を描いたのだから、父親にタミコは存在価値の無い人間だとバッサリ心を傷つけられヘコんでいる所にしんちゃんのおバカ発言で慰められ、またしんちゃんがタミコを一人の人間として認めてくれた(とタミコがそう思い込んでもいい)とかならまだ理解できた。
・大人のしんちゃんが闇を払うのに、5歳児のしんちゃんだけを求めた所。
→恐らく大人しんちゃんの考えとしては、自分だけではOBAKAパワーが足りないので、OBAKAパワーが最も充実していたであろう5歳の自分に協力してもらおうと思ったのだろうが、だとしても何故、5歳の時だけじゃなくて4歳や6歳や7歳や10歳や15歳や20歳や30歳や50歳や60歳や80歳のしんちゃんを連れて来て欲しいとタミコに頼まなかったのだろう?(そんな余裕が無かったのかもしれないが)
1人でやるより2人もいいけど3人4人でF1レース♪とばかりに大勢のしんちゃんのOBAKAパワーを集めた方が成功確率は格段に上がると思うのだが・・・
・大人のマサオくん、ネネちゃん、風間くんが良く分からないうちに改心していた所。
→いづれも5歳児の自分達の姿を見て考えを変えたような演出をしていたが、一体、昔の自分を見て彼等の中で何を変えようと思ったのだろう?
オトナ帝国の野望の野原一家のように、皆で21世紀を迎えたい、迎えてやるんだと戦っているとか、未来の自分は理想としていた姿でなく、なりたくない姿を見て落ち込み絶望する姿を見て急に自分が惨めになって、過去の自分の為にやる気を起こしたとか、そういう風でもなかった。
・爆殺されたはずの大人のしんちゃんが助かった理由。
→5歳のしんちゃんが足を引っ掛けてコンセントが抜けたお陰で助かったとか、確かにギャグ展開の延長でそうなったらそれはアリだと思うが、それまではシリアス展開でやっておきながら、肝心な部分をギャグでなくおふざけで避けるやり方は腹が立った。ストーリーに関わる部分だから尚更腹が立った。
ちゅーか、なんであんな所に足かせの電源が通っているんだよ!そういうのはギャグじゃなくてご都合主義というものだ。ふざけるのも大概にしろ!
・石像化(正確には違うけど言葉のあやということで)した大人しんちゃんが元に戻る所。
→タミコが石像化した大人しんちゃんにキスをしてついでに心中する覚悟を決めたら元に戻ったが、何故戻ったのか分からなかった。
多分、奇跡と言いたいのだろうが、タミコは石像化した大人しんちゃんをタミコの父親に人質として取られているからいう事を聞いていただけで、自分からは石像しんちゃんを探そうともせず、父親の言いなりになっただけで何もしていない。
奇跡を起こすだけの代償を払うというのは、自ら進んで払わないと意味が無い。誰かに脅されたとかして払わされたのではダメで、それで奇跡が起こっても納得できない。
・マサオくん、風間くん、ボーちゃん、ネネちゃんが未来に行った所。
→未来に連れて行かれるしんちゃんを心配してタミコとしんちゃんの後を追ったのは彼等のキャラクターとしては間違っていないが、ストーリー進行の上では彼等は不要だった。
特に、彼等が未来の野原家にお邪魔してみさえとひろしに夕食をご馳走になったシーンでは、野原一家(正確にはひまわりはその場には居なかったのだが)団欒を彼等が見てしまっている。
一家団欒を見てしまったら、彼等は当然、自分達の親はどうしているか気になるに決まっている。彼等は5歳児なのだ。尚更そう思うだろう。
にも関わらず、脚本家は彼等が元から存在していなかったかもしくは未来で仲間になった一回こっきりのゲストキャラのように振舞わせた。自分達の親の事なんてこれっぽっちも考えていなかった。思い出したような表情すら見せていなかった。
これには非常に腹が立った。脚本家は完全に彼等をしんちゃんが活躍するのを目撃もしくは活躍させるためのモブキャラにしか考えていない。
確かにそれは間違いでは無い。しんちゃんが活躍する物語なのだから、極端な話、しんちゃん以外のキャラクターの感情なんて考える必要なんか無い。
だったら、尚更、彼等が未来に行く必要なんて無かった。彼等が行かずとも、物語は成立した。仮に大人になった彼等を動かすにしても、タミコと風間くんの結婚式を邪魔しに来た5歳のしんちゃんの姿を見て5歳だった頃の自分を思い出し、僕は私は何をやっているんだ、僕が私が目指した未来はこんなんじゃないと奮起する、で十分だったと思う。
・大人しんちゃんが闇を払おうとした理由。
→薄着のおねいさんが見られないから、という理由だったが、未来の女性達が普段からマントを羽織っているとはいえ、マントの下はビキニタイプの服を着ていた。太陽が雲に覆われて寒いという設定なのに。タミコも度々、マントを脱いでいた。これがもし、極寒の北極圏の国々のように、厚手のシャツに厚手のズボン、厚手の手袋に厚手のフード、厚手のブーツに厚手のコートなんかでガッチリ防寒している世界が長年続いているのなら、大人しんちゃんが薄着水着のおねいさん達を見たいという理由で動いても不思議じゃなかった。
・取ってつけの家族愛。
→ラストのバトルシーンで、金有のタミコに向かって死ね発言に対して、ヒロシが怒って熱い説教をカマしていたが、全く心に響かなかった。
そこに至るまでに金有家と野原家の家族関係を比較するようなエピソードをしつこく繰り返し描いていれば、ヒロシの説教は間違いなく心に響いた。
テレビアニメ本編で、それまでの劇場版で野原一家の家族関係は描いているし知っているので本作でそれを描かずとも理解は出来る。が、そんな手抜きはやってはいけない。
折角、未来の野原家を出したのだから、過去から来たしんちゃん達にごはん食べさせるとか、5歳児のしんちゃんを可愛がるエピソードだけじゃなくて、そこでしか出来ない野原一家のエピソードをちゃんと描くべきだった。
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2010/04/26
パズドラクロス 第87話「光の潰える時」
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