凪のあすから 第01話「海と大地のまんなかに」

○良かった点
・差別をテーマにしたところ。
　→設定をひねり過ぎた感じはあるけど、海の人と陸の人のお互いを見下し差別するエピソードがあったのが良かった。
　　そこがメインじゃあないのだろうけど、できればそういった部分を多く入れながら少しずつ差別を解消していくようなストーリーになるといいかな、と個人的には思う。
・海の人の設定をエピソードで描いたところ。
　→ヒロインが乾いて死にそうになる所なんか、非常に分かり易かった。できれば、彼らは頻繁に塩水飲まないと動けなくなるとか、陸での生活が如何に大変かも描いてくれるともっと分かり易いのではないかと思った。
○悪かった点
・盛り込み過ぎたところ。
　→差別に恋愛と初回で描き過ぎたと思う。最初は差別から描いていった方が良かったのではないかと思う。
・海の人と陸の人の違いを分からせる描き方。
　→個人的には、海の人が陸の学校に転校するところから描いて、そこで海と陸の確執を描いて、何かあるんだろうなぁ、と匂わせた後に、下校中にも陸の人から冷たい態度を取られ、港へ。で、何をするのかな？と思ったところで海に飛び込んだらものすごくインパクトがあると思う。
　　もしかしたら陸の人の冷たい態度に耐えられなくて自殺したんじゃないかと思わせておいて実は海の人でした、って流れならそれまでのエピソードがそういうことかと理解できるのではないかと思う。
　　そういう描き方の方がしっくり来る。
・設定をひねった所。
　→根幹に差別があるので、よくある田舎に都会モンがやってきた（またはその逆）、でも事件を通してお互いの差別心を無くしていく～といった単純な設定で良かったのではないかと思う。
　　頑張るのは凝った設定を作り出すことでなく、差別をどうやって乗り越えていくのか、が肝心だと思う。
　　その解消法の一つとして恋愛は十分にアリだと思う。
　　こういう、凝った設定じゃないと視聴者は食いつかないかな？個人的にはそうは思わないけどなぁ
　　凝った設定だと、その設定を描くことに力を注いでしまって肝心のテーマが描けなくなってしまうのではないかと。実力のあるシリーズ構成や脚本家だったら可能だけど。