1992年2月から1993年1月までテレビ東京系列で放映された魔法少女アニメだ。
放映当時は思いっきりキャラクターを見る目的で見ていたが、最近になって初回から見直してみた。
最後の3話を除くと、大体のストーリーは小さな事件や出来事をマリーベルと子供達が解決したり楽しんだりする物語となっている。
子供向けの作品なので、大人の目で見るとストーリー展開に安直さが見られる所もあるが(それでも許容範囲内)、そこに目を瞑れば大人でも十分に楽しめる作品だと思う。
個人的には以下の点が面白いと思った。
・サニーベルのある人間世界に対して、花魔法界や雲の上にあるユニコーンの国や空の上にある星の国や月の国など、ファンタジー色溢れる不思議な世界が存在している所。
・妖精を信じない女の子、ビビアンが「ツンギレ」→「ツン」→「ツンデレ」と素晴らしい変化を遂げる所。
→最初は嫌な子に見えるが、ツンデレ期に入るとビビアンが可愛い女の子に見える。特に42話はビビアンが滅茶苦茶可愛い女の子になる。(カエルの着ぐるみ姿のビビアンはとっても可愛い)
・妖精ハンターのジートが改心するまでの流れ。
→基本的に妖精を信じない人達に妖精を信じてもらうために妖精を捕まえる奴だが、途中で名声を得る手段として妖精を捕まえようとするトンでもなく悪い奴になる。
でも、師匠が妖精を解剖しようと考えていたと知った上に子供の頃に自分を助けてくれた妖精の頼みもあって、妖精を守る立場に転向する。
1話で転向でしてしまうが、あっさり転向したといった印象は受けない。
・マリーベルがサニーベルの街に居続ける理由(目的)が特に無い所。
→初回でケンとユーリの願いを叶えたのだから、マリーベルは花魔法界に帰っても良さそうだが、最後で「よーし、がんばるぞー!」とすごい意気込みを感じさせる台詞を言う。
一体何を頑張るのかは分からないけれど、以降のエピソードを見てみると遊びながらも頑張っているからそれで良いのだろう。
ただ、目的が無い分、脚本家が自由に子供達を楽しませる話を作る事が出来るメリットがあったと思う。
・最後の3話。
→それまでのほのぼのとした雰囲気から一転、ファンタジー風RPGの1イベントのようなちょっと殺伐とした凄い展開となる。面白かったものの、個人的にはちょっとやり過ぎで、しかもテーマを無理に言わせていたような感じがした。
今どうやったらマリーベルを見る事が出来るのかわからないが、見られる機会があったら、見てみる事をお勧めしたい。
2007/04/30
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