今回は面白くなかった。
冒頭でビビンがふたご姫と敵対する理由を描いていた所は良かったが、ブラック学園長が何故アンハッピーフルーツを集めなければいけないのかを説明しなかったのはまずかったと思う。
対象を強制的にハッピーにするアイテムを渡すくらいだ。
そうとうな理由があるはずだ。
そうしなければ、どうしてビビンが必死になってアンハッピーフルーツを集めるのかが分からないからだ。
折角のチャンスなのにもったいないと思う。
それはそうと、今回の話でビビンはピュピュをターゲットに選んだが、何故なのだろう?
ブラック学園長からもらったアイテムを使えば誰でも良いのだから、邪魔される確率の高いふたご姫に一番近いピュピュをターゲットにする理由は全く無いはずだ。
そこいら辺を歩いている生徒にアイテムを装着させてアンハッピーフルーツを収穫すれば良いだけだ。
何故ピュピュなのか、説明して欲しかった。
あと、場面場面における演出や描写が甘いと思った。
まず、ピュピュの初恋の相手が鳥だと分かった所でシフォンが回想していたが、回想した殆どの場面に鳥はいなかった。(唯一、シェイドの所だけ小さいながらも鳥は描かれていた)
そこは小さくても良いから鳥を描くべきだったと思う。
次に、ピュピュが鳥に助けられたエピソードを説明する場面だが、全てピュピュのゼスチャーで説明していた。
そこは良くある当事者の回想(ピュピュの回想)で説明した方が良かったと思う。
もちろん、そんな事をしたらファイン達に通じる訳は無いのだが、こういう演出は良く使われる手法なので、これを使わなかったのは勿体無いと思う。
重要なのはピュピュが自分を助けた鳥がどんなにカッコ良かったのかを視聴者に見せる事なので、それがたとえ言葉が話せないピュピュであってもその手法は使うべきだったと思う。
あと、最後にピュピュと鳥の別れのシーンでヘンな吹き替えを入れていたが、そういう演出はやらない方が良かったと思う。
そもそも、今回の話はピュピュでやる必要があったのだろうか?
どう考えても、ふたご姫が事件を解決し易くする前提で脚本を書いたとしか思えない。
(今更だが)脚本家は真剣に物語を作ろうとしているのだろうか?
追記:2007/01/13
ピュピュが鳥に恋する場面を回想で描写する提案をしたが、追記したいことがある。
回想もピュピュのゼスチャーそのままでない方が良いと思った。
ピュピュの証言そのままだと、ピュピュは鳥に対して感謝の気持ちを抱くかもしれいが、恋心までは進展しないと思った。
恋心にまで発展させるためには、鳥が命がけでピュピュを守るようなエピソードが無ければいけないと思う。
例えば、鳥がピュピュをカラスから守った後、カラスが群れをなして逆襲しに来る。
鳥は自分の巻き添えになってしまったピュピュを身を張って守る。
カラスの嘴が鳥の身を突き刺す。
痛みをこらえながら、心配そうな顔で自分を見るピュピュを笑顔で大丈夫だと言う。
こんなエピソードがあれば、ピュピュならずとも鳥の事を好きになるのではないだろうか?
パズドラクロス 第87話「光の潰える時」
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