2007/01/19

セイントオクトーバー 第03話

面白くなかった。
菜月が小十乃の事を好きだという設定が明かされていたが、そういう設定は初回から見せるべきだ。
例えば、小十乃と一緒に居るときは必ず菜月の方から手をつなぐとか、お茶をする時に矢鱈と小十乃を気遣うor小十乃にアピールする台詞を言う(「お茶のおかわりはいかがですか?」とか「今日は小十乃さんの為に美味しいお茶を入手しましたの」とか)とか、手作りの衣装を小十乃に着せてビデオに撮る(これは冗談だが)とか、初回から行動で見せないと、今回の話は唐突に感じてしまう。
これが仮に、菜月の事が好きな1回こっきりのゲストキャラだったらこういう描き方でも問題無いと思うが、菜月はメインキャラクターなのだから、このような描き方をしてはいけないと思う。
それと、菜月が小十乃の事を好きになったエピソードも、描き方が違うと思う。
菜月は財閥のお嬢様で且つ秀才という事で周りから避けられていて一人ぼっちだった、とこういう状況になるのは間違っていないし、良いと思うが、この時の菜月の行動の取らせ方に問題があると思う。
作中では菜月は自分の立場を嘆いて教室で一人しょんぼりとしていたが、そうではなく、菜月は自分から友達を作ろうと誰それ構わず声を掛けるが、皆は菜月のステータスにビビって避けてしまう。
財閥のお嬢様だからヘタに怒らせたらエラい目に遭うかもしれない、とか、菜月は秀才だから、私達のような凡才なんかとは話が合わないに違いない、とか、いずれも偏見から菜月を避けるような描写にすれば良いと思う。
自ら進んで友達を作ろうとしたのに、誰も相手にしてくれるどころか避けられてしまう。
そんな時に小十乃が偏見の目で自分を見ずに話しかけてくれたらどんなに嬉しいだろう?
ここまで描けば、菜月が小十乃に心酔するのも納得いくし、ユアンを暗殺しようとする気持ちも理解できるのだ。(むしろここまで描かないとダメだと思う。)

今回の話でダメだと思った点が2つある。
一つは、菜月の心変わりだ。
ほんの数秒前までユアンを暗殺しようとしていた菜月が、ユアンの身の上を思い出したとたん、ユアンへの憎しみが消えてしまった。
菜月はアホの子だろうか?
菜月がこんなに物分りの良い子だったら、今回のようにユアンに嫉妬したりしない。
むしろ、小十乃が気にかけている子なのだから、私もこの子を可愛がろうという気持ちになるのではないだろうか?(内心、快くないだろうが)
もう一つは、小十乃が猛獣に襲われかかっているのを最初に目撃した時に、自ら助けに行こうとしなかった所だ。
これが一番気に食わなかった。
菜月は小十乃の事が大好きなのだから、小十乃が危ないと思った瞬間に猛獣の前に立ちふさがるとか、猛獣の気を自分の方に向けさせる行動をとらないと、菜月の小十乃に対する想いが嘘になってしまうのだ。
好きな相手が目の前に居ながら何もせずただ「ワタシのダイスキな小十乃チャンをタスケテヨー」と言っても全く説得力が無いのだ。

脚本家は今回、少なくとも2つの失敗を犯してしまった。
1つは、菜月が小十乃を好きになる動機の描写。
もう1つは、菜月が小十乃を守ろうとする描写。
たとえ前者の描写がダメても、後者の描写をきちんとしていれば、菜月のキャラクターが立てられたと思う。

友情がテーマだっただけに、非常に残念だ。

それはそうと、菜月の白ロリ変身シーンは予想以上に卑猥で良かった。
今回褒めるとしたら、そこだけだ。




見所





菜月の変身シーン
白汁がエロい。

パズドラクロス 第87話「光の潰える時」

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