○良かった点
・Aパート中のキュアブロッサムの言動。
→プリキュアの力を手に入れても人間、そう簡単には変われないという、リアリティのあるエピソードだった。
・タキシード仮面が絶望先生だった所。
→セーラームーンのサブヒーローであるタキシード仮面を出すのはオマージュとして良いとは思うが、まさか姿を糸色望にするとはなかなか斬新なアイデア。
そのネタだけでも笑わせてもらった。
○悪かった点
・つぼみのおばあさんがあっさり割り切った所。
→プリキュアの大変さはおばあさん自身が良く分かっているのに、どうして素質、資格があるというだけで孫娘がプリキュアになる事を了承してしまうのだろう?
てっきり、おばあさんがキュアフラワー(だったっけ?)になって敵と戦うのかと思っていたのに。
そんでもって、やはり寄る年波には勝てなくてパンチキックも禄に出せなくて敵にボッコボコにされて、それでも孫娘とその友達を救おうと何度でも立ち上がる姿を見て、つぼみがプリキュアとして戦う決心をつける、という展開だったら面白かったと思う。
僕はこういう藤田和日郎イズム(自分の為でなく誰かの為に体を張って何度でも強敵に立ち向かう、そしてその想いを守られた者が継承する。)が大好きなのだ。
・つぼみが巨大ぬいぐるみをフルボッコにした所。
→つぼみは自分を襲う巨大ぬいぐるみがえりかの心だという事を分かった上でボコボコにしたと思うのだが、ブロッサムになった事で性格が変わったというならともかく、性格がつぼみと変わらないのならつぼみは巨大ぬいぐるみを殴るなんて出来ないと思う。(もしかしてドラゴンボールに入っているから殴っても問題ないと思った・・・とか?)
それに、殴るべきはえりかをあんな風な姿にしたサソリ女の方で、巨大ぬいぐるみじゃないと思う。
仮につぼみが友達を殴るとしたら、その友達が人として誤った行動を取った時だけだと思う。前回のえりかは、確かに人の気持ちを考えず身勝手な行動(強引にファッション部に入れと勧誘したり、つぼみに服を押し付けたり)を取ったので、人として誤った行動は取っていたとも言えるが、殴るほどのものではないと思った。
が、それは客観的に判断しただけでつぼみとしては殴るほど許せない行動だったのかもしれない。
そうでないとするなら・・・そうか。殴れたのはえりかの事なんて友達ともなんとも思っていないからなんだ。ああでも、だったらつぼみなら尚更殴れない。そういうキャラクターじゃないだろうから。
ダメだ。どうしても無理が生じてしまう。誰か納得できる答えを教えてくれないか?
・えりかがつぼみに謝った所。
→謝る事自体に問題は無いが、どうして謝ろうと思ったのかを描かないといけないと思う。
それを描かず表情だけで済ませてつぼみに謝っても視聴者には全く伝わらないと思う。
・つぼみがファッション部に入ろうと思った気持ちが理解出来なかった所。
→一応、えりかが自分の事を思って行動してくれていたんだ、という気持ちに気付き、それに報いる為、という風にしているようだが全く伝わらなかった。
・つぼみがプリキュアを続けようと思った気持ちが理解出来なかった所。
→一体いつ、何を契機にプリキュアをやり続けようと思ったのだろう?
多分、おばあさんが説明した「心の大樹を枯らせ、人々の心を無くす~」の部分だと思うのだが、心を無くす事がどれ程重大な事なのかをきちんと描いた方が良いと思う。
しゅごキャラ!で心のたまごに×をつけてしまって無気力となった子供達の姿程度でも良いので、いずれ描いてほしいと思う。
それだけでも描写のあるなしでは天地ほどの差があると思う。