2009/07/03

大正野球娘。 第01話

○良かった点
・冒頭の小梅が歌うシーン。
 →夢落ちだったが、結構面白かった。テロップだったが大正時代に起こる出来事を見せたのも良かった。(おそらく本編にはほとんど関わらないのだろうが)
・アイデア。
 →大正時代の女学生が野球をやる、というアイデアはなかなか面白いと思った。
  しかしながら初回を見る限りではアイデアだけで終わってしまった感じがした。
・男子野球の描写。
 →これからやろうとしている野球というのはこういうものだ、と見せつけた所は良かったが、小梅たち女学生の温い日常生活を先に描いてからハードな野球シーンを見せてほしかった。
○悪かった点
・野球をやりたい動機。
 →僕がこの作品で一番肝心だと思うのが「何故彼女たちは野球をやるのか?」という事で、どんな理由なのかを楽しみにしていたが、何の事は無い、ただのお嬢様の男性への対抗心で、しかも野球である必要がなかった。
  そもそも、何故お嬢様が当時の主流であっただろう思想(女性は家を守る云々)に反発しているのかが分からなかった。
  お嬢様は主人公ではないから、そういうキャラクター設定なんです、と言ってしまえばそれまでだが、それにしても言い出しっぺの動機がその程度では応援する気になれない。
  それだったら、初めから野球部がある状態から開始して、主人公の小梅が野球に興味を持ち始めて野球部に入っていく物語にしていったほうがまだマシだと思った。(野球をやる事がテーマなら、それで良いはずだ。仮に価値観に縛られるな!というテーマだとしたら、ちゃんとこの世界のこの時代の価値観をきっちり書いた上で野球と結びつけてほしい。)
  てっきり、メジャー3期の野球部の無い高校に野球部を作る話みたいな熱い話なのかな?とちょっと思っていただけに拍子抜けしてしまった。
・小梅のキャラクターが立っていない所。
 →制服はセーラー服が良いと考える女の子、というのは分かったが、それ以外はどういう価値観を持って、何を考えて行動しているのかが分からなかった。
  その為、何故断ろうとした野球部入りをやっぱり入ると撤回したのか分からなかった。
  また、お嬢様との関係も良く分からなかった。ただのクラスメイトなのか、仲の良い友達なのか、それすらも分からなかった。
・メンバーが半分集まった所。
 →何故おさげメガネっ娘が参謀として参加しようと思ったのか、何故能登は元からやる気満々なのか(そのくせ、最初は何故か断っていた)、さっぱり分からなかった。
  誰も彼女らを突き動かすような言葉や行動を示していないのに、どうして集まったのだろう?


この手のスポーツ作品を見ると、どうしてもプレイボールやキャプテン、メジャーのような言葉でなく行動で人を動かしていく作品と比べてしまうし、そういう作品であってほしいと期待してしまう。(巨人の星や侍ジャイアンツのようなトンデモ系も好きな事は好きではあるが)
大正野球娘。も同系統の作品であって欲しかったが、残念ながらそうではなかった。
一応最後まで見つづけるが、感想は今回限りにしたい。

パズドラクロス 第87話「光の潰える時」

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