おねがいマイメロディ ～くるくるシャッフル！～ 第01話

二期の初回となる今回だが、僕には面白くなかった。


まず、音符集めシステムは良いが、音符を8つ集めると願いが１つ叶えられるシステムが気に入らない。
願いを叶える為には、願いを叶えたい人が死に物狂いで努力した末に得られなければならない。
今回のシステムは、クロミの悪夢魔法と何ら変わり無い。
こういう安直なシステムはいくらマイメロディでも許されるものではない。


あと、悪夢魔法も以前のネタの使いまわしというのも気に入らない。
夢を叶えたい人物が歌だから、どうしてもそうなってしまうのだろうが、全く同じというのはいただけない。
悪夢魔法のアイデアは尽きているけど、一期が人気を博していたから二期も作りました、と言っているように感じてしまう。
更に、悪夢魔法を打ち破る方法も、お助けキャラシステムというのもいただけない。
まだ一期のように悪夢魔法に対抗するキャラを考え出すのではなく、既存のキャラクターを使って対抗するのは手抜きだろう。
今回出てきたマイメロママについて言えば、マイメロママはどうして歌のクラスメイトの事をあれだけ知っているのだろうか？
マイメロママはあくまで、マイメロの回想の中で毒を吐けば良いのだ。（回想に現れるからこそ、マイメロとマイメロママの黒さが表現できるのだ）
わざわざ現世にまで出没して毒を吐く必要は無い。


一番気に食わないのが、歌とマイメロがあっさり一緒になれてしまった事だ。
歌はマイメロと別れてどれだけさびしい思いをしているのか？
また、マイメロは歌と別れてどんな気持ちでいるのか？
それぞれを、少なくとも歌の気持ちを全く表現せずに「マイメロと一緒にいたい！」という願いを叶えてもらってもちっとも感動できない。
例えば、朝食を作る時、台所を見た歌が専用調理台で料理を作っているマイメロの幻を見てしまうとか、
登校途中の交差点でマイメロと絆を取り戻したあの日の事を思い出すとか、
強風で飛ばされたピンクの傘を見て、マイメロがマリーランドから来たのかと勘違いしたりとか、
これくらい歌の気持ちを描かなければいけないだろう。
もっ と言えば、メロディキーを奪って人間界にやって来たクロミにマイメロに会いたいから、マリーランドに連れて行って！と頼んでみたり（人間界からマリーラン ドに行くにはマリーランドの住人の力が必要だから）、マイメロに会いたいから悪夢魔法をかけて！とお願いするくらいやれば完璧ではないだろうか？


システムや設定の説明ばかり追ってしまった為に一番肝心な部分が描けなかった初回にはがっかりした。
一応、次回も見るつもりだが、次回がダメだったら見切るかもしれない。