2006/05/13

ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu! 第07話

今回は酷い話だった。
というのも、天使達の悪戯が引き起こした結果について、天使達に罰が下っていないからだ。(むしろ容認されてすらいる。天使達には「他人に迷惑をかけてはいけない」という、基本的な事を教えなければいけないのだが・・・)
天使達がスイーツ店の厨房で暴れ、店主に迷惑をかけたり、街の一部をペンキで落書きをしたが、前者は店主が求める味が偶然出来ただけで不問とされ、街の落書きに至っては、副会長の放った虫のせい&魔法の力で綺麗にしたので不問とされた。
これでは天使達自身が悪戯は良くない事だと認識できる訳がない。
天使達は自身がやった事で店や街の人たちにどれだけ迷惑をかけたのかを、きちんと理解させなければならなかった。
ただファインとレインに怒られただけではダメなのだ。
店主が天使達を怒ったり、悲惨な状況になった厨房を絶望的な表情で眺める店主の姿を天使達が見るなどしなければならなかったのだ。
街での落書きもそうで、住人が落書きをする天使達を見て「かわいい!」とか「けっこう、上手いじゃないか!」と褒めたりしてはいけなかったのだ。
街のおまわりさんでも誰でもいいから、天使達に雷を落として、自分達がいけない事をしたのだと理解させなければいけなかったのだ。

天使達のいたずらもさることながら、ファインとレインの行動には怒りを感じた。
まず、天使達が厨房で悪戯をしたときにファインとレインが理由も話さずに天使達を怒った事だ。
理由を話さなければ、天使達が何故怒られたのかが理解できない。(これは視聴者特に子供たちに理解させる為には絶対に必要だ)
ファインとレインは、理由を話さなければいけなかったのだ。
もちろん、怒る理由もあくまで「自分達の作業を邪魔されたから」ではなく「手伝いをしている店に迷惑をかけたから」と言わなければならない。
次に、天使達が店を飛び出した後、プーモに天使達を探しに行かせた事だ。
確かに、ファインとレインの性格からすればそういう行動を取るのは間違い無い。
が、ここではファインかレインが天使達を探しに行くべきだった。
ファインとレインは天使達が街で悪戯をするだろう事は分かっているはずなのに、どうしてプーモに行かせたのだろうか?
ファインとレインは天使達が心配でないのだろうか?
それとも、ファインとレインは天使達が街の人たちに迷惑をかけても問題ないと思っているのだろうか?
最も腹立たしかったのは、街の落書き全てを魔法で消してしまった事だ。
少なくとも、天使達が描いた落書きだけは天使達自身で消させるべきだった。
(もちろん、ファインとレインは保護者責任として手伝うのだ)
自分がした悪戯で他人に迷惑をかけてしまったら、自分で責任をもって対処する姿勢を見せた方が子供達の為になると思う。

とにかく、今回は「悪戯をすると他人に迷惑をかけるから、悪戯は止めよう!そして悪戯をした責任は自ら負わなければいけないんだよ!」というテーマを前面に押し出すべきだと思った。






追記:2006/05/13 16:13
この感想を書いたあと、友人にどれみの9話「どこ行ったの!?妖精ドド」を見せてもらった。
どれみが妖精のドドの悪戯に怒った後、マジョリカに諭されてドドを探して仲直りするという話だ。
話の流れとしては、ほとんど変わらない。
だが、どれみの方が格段に話が優れていた。
まず、どれみがドドに怒った理由がきちんと示されていた。
次に、出て行ったドドをどれみが一生懸命に探す姿が示されていた。
翻ってふたご姫の方だが、ファインとレインが怒った理由が示されていない。
そして出て行った天使はプーモに任せるという無責任ぷりを示していた。
繰り返しになってしまうが、何故、自ら探しに行かないのだろうか?
天使達は魔法を使う為の重要なアイテムなのに。
折角の双子なのだから、どちらかが探しに行けば良かったのだ。
若しくは、速攻で掃除を済ませた後、シフォンに天使達を探しに行くから、取材をしてほしいと頼むかすれば良かったのではないだろうか?
兎に角、今回は道徳的に最悪とも言える話だった。
こういう話は子供には絶対に見せてはいけない。

パズドラクロス 第87話「光の潰える時」

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