2005/12/24

ふしぎ星の☆ふたご姫 第39話

今回は、ファインとレインが海の国のコーラルホールの異変を解決するという話だった。
まず、海の国に行くところ。
もし今回の道中がファインとレインだけなら問題無い。
友達であるパールちゃんを心配するのは、彼女達としては当然の行動だろうから。
だが、今はアルテッサが居る。
アルテッサはパールちゃんの事なんか知らない。
アルテッサにとっては、一刻も早くブライトを更正する事が目的であり、その為にグレイスストーンを早く集めなくてはならないのだ。
アルテッサにしてみれば、自分の知らない人の為に、寄り道をするなんてとんでもない事だ。
何故アルテッサは、ファインとレインの手前勝手な行動を許したのだろう?
何故アルテッサは、ファインとレインに今自分達がやらなければならない事を言わなかったのだろう?
「あなたたち!?今はバカンスを楽しんでいる場合じゃなくってよ?」
「一日も早く、お兄様を元に戻す為に、グレイスストーンを集めなければならないでしょう?」
これまでのアルテッサだったらこう言うだろう。
だが、僕の知っているアルテッサは死んでしまった。
ファインと一緒に珍奇なダンス、グレイスストーンを探そうと言う代わりに「もうすぐクリスマスよね?」
ああ、こういうアルテッサなら、ファインとレインがグレイスストーン集めよりパールちゃんの心配をしても突っ込まないか。
だったら仕方が無い。
兄を元に戻す事より、クリスマスを最優先にしてしまうくらいなのだから。

さて、海の国に行く為に潜水艇を使ったが、それを用意したのはキャメロットだった。
キャメロットは何故、潜水艇を用意したのだろう?
まるでキャメロットは、海の国が海の底にあると知っていたかのようだ。
キャメロットは一体、どこでそんな情報を手に入れたのだろう?

また、ブライトがブラックプロミネンスの力で魚を操り、マザーサンゴを傷つけて海の住人をおびき出し、グレイスストーンを奪おうという作戦を立てたようだが、僕にはその作戦でどうしてグレイスストーンが手に入ると思ったのかが理解できない。
最早、論理が飛躍しているという問題ではなく、「風が吹けば桶屋が儲かる」理論レベルの作戦だ。
何故直接、海の国の城に行こうとしないのだろう?もう、訳が分からない。


今回の話で最も気に食わない事がある。
魚によって傷つけられたマザーサンゴを、「マザーサンゴの涙」による奇跡で復活させようとした事だ。
ふざけるにも程がある。
海の国の住人にとっては、マザーサンゴがとても大切なものらしい。
(大切にしている行動が回想等で示されていない為、僕にはこれっぽっちも大切な物には見えなかったが)
それを傷つける魚達に、どうしてマザーサンゴを傷つけるのか?事情を聞くことから始めるべきだ。
もしかしたら、傷つけざるを得ない事情があったかも知れないではないか?
例えば、仲間がブライトとブウモに捕らえられた為、仕方なく言う事を聞いていた、とか。
(ブライトはマザーサンゴを傷つければ、王族たるパールちゃんが出張り、何かの力を使うかもしれないと思い、魚を捕まえた)
それを、金色に輝く姿から黒い姿に変わっただけで、勝手に操られていると決めつけていた。
民を信じない王家の者がマザーサンゴを助けたいとほざくとは、なんともおかしな話だ。

途中だが、流石に長くなってしまったので、これ以上の突っ込みはもう入れない。


全く、今回もムカッ腹が立った。なんという薄っぺらな話だろう?
今回の話のテーマは「奇跡」だろうか?
だとしたら今回のような、奇跡の安売りはやってはいけない。
今回の話で奇跡を起こすなら、パールちゃんとマザーサンゴはとことん、痛めつけられるべきだった。
パールちゃんは自ら体を張って、暴走する魚達を止めるべきだった。
ペンギン親父や河豚、タツノオトシゴの制止を振り切ってでも、マザーサンゴを襲う魚達の前に立ち塞がり、
「皆やめて!マザーサンゴを傷つけないで!お願いだから!どうしてこんな事をするの?止めて、止めて!」
と声を張り、叫ぶべきだった。
(当然、魚達は聞く耳を持たず、マザーサンゴに攻撃を加える。そのあおりでパールちゃんも傷つく。)
そして、魚達が去った後、自分も傷ついているにも関わらず、マザーサンゴの惨状を見て、涙を流しながら謝り続ける。
「マザーサンゴ、ごめんなさい。私の力が足りないばっかりに、あなたをこんな目に遭わせてしまって・・・ごめんなさい、ごめんなさい・・・」
ここまでやってくれれば、奇跡が起こっても文句は言わない。
むしろ、起こさなければならないくらいだ。
(ただし、起こして良い奇跡は1回のみ。マザーサンゴの復活のみだ。)
これくらいの話を作らなければ、奇跡を起こしてはいけないと僕は思う。

ところで話は変わるが、サンゴと聞いて僕は「K.Y.」「サンゴの本当の敵は人間かもしれない
を思い出した。

パズドラクロス 第87話「光の潰える時」

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