Aパートは、密室(?)で男爵がこてんこと2人きりになり、なんとかまてんこにてんしんしないように苦労する話だった。

まてんこをやっつける作戦を立てた男爵。

内側からは絶対に開かないキューブにまてんこを閉じ込めて、お空の彼方に飛ばすはずが
男爵のドジで男爵も一緒にキューブに入ってしまった。


このままの状態でまてんこにてんしんされてはかなわない。
男爵はこてんこがてんしんしないように、こてんこをあやす。

外へ出られたと思ったら、マグマのすぐ近くだった。

その後、噴火の衝撃で脱出した後、探しに来たピックちゃん達に助けられる。
が、詰まらないことでまてんこにてんしんされて男爵がいじめられるハメに。
Aパートはとにかく、事故でこてんこと2人きりになってしまった男爵がこてんこがてんしんしないように、色々と気を遣うところが面白かった。
こてんこを喜ばせる為に、自らがコマとなったり、おたかさん特製の三段ケーキを食べさせたり、あやとりをしたりと、結局はまてんこへの対応と対して違わな い所が面白い。
しかも最後にやっとこてんこのおもりから開放されると思ったら、まてんこにてんしんされて痛い目に遭う。
男爵がとことん悲惨な目に遭うという、典型的なギャグ話だった。
Bパートは、悪い心を消そうとする天の国と、そうはさせまいとする地の国との思惑がぶつかり合う話だった。

こてんこの良い心が悪い心を消そうと戦っている。
悪い心の化身であるまてんこは、消えてなるものかと時折てんしんしながら抵抗する。

こてんこがこの状態のときにオークの城の奥深くにある聖なる木から取れる飲み物(ビーボ)を
飲ませれば、悪い心を消す事ができる。

女王様はあらかじめビーボを用意していたのだが、何者かによってビーボの入った瓶が割られてしまった。
割れた瓶の傍には黒い羽根が落ちていた。

ピックとナッパは、ビーボを手に入れるため、オークの城の奥深くに潜入した。
そこへ偶然ルーと出会った。

ルーと一緒に更に城の奥に進むと、ビーボの入った瓶が見つかった。
瓶を取ろうとしたが、ルーに先に取られてしまった。
が、ルーはすぐにピック達に瓶を渡した。

天の国のお城に戻ると早速、ビーボをこてんこに飲ませた。
これでまてんこが出なくなる・・・と思いきや、元の状態に戻ってしまった。

ピックがビーボを得る為にルーと協力したと言った瞬間、女王様とむーむーさんの表情が硬くなった。
ルーは、ドォンやヴァーと同じ、こてんこの兄の一人だ。
ただし、大魔王の下に産まれた兄ではあるが。
そもそも、こてんこが大魔王の呪いを受けたのも、ルーが原因だったのだ。
Bパートでは、こてんことルーの関係が明かされた。
最初にルーが出てきた時にこてんこと兄弟であると匂わせるような台詞があったので、少なくとも僕は分かってはいたが、子供だったらきっと忘れているだろう から、今回、きちんとこてんことルーの関係を説明したのはとても良かった。
また、こてんこが悪い心を持ったのはルーの手引きでこてんこに呪いをかけた為だった事が改めて説明されていた。
面白かったのは、ルーがピックちゃんが怖がるから、という理由でヤミクラゲを殺しまくっていた所だ。
これでルーのキャラクターが立った。ピックちゃんの為なら他人の命など、屁とも思っていないのだろう。
ルーが矢鱈とピックちゃんに拘るのには何か訳がありそうだが、それは何だろう?
ルーの過去に、ピックちゃんと何かしらあったのだろうか?
気になる所だ。

ジェノサイドモードのルー
こてんこの兄なのに、地の国生まれというだけでこの凶暴さ。
さて今回は両パートとも、三井秀樹氏が脚本を書いた。
Aパートは、本田雅也氏が書いたものだとばかり思っていただけに、驚きは大きかった。
マジカノではあんなダメダメ脚本だっただけに、衝撃は大きかった。
やはり三井秀樹氏は、大きなお友達向けの作品ではなく、小さなお友達向けの作品に向いていると思う。
今回の話で僕の三井秀樹氏への印象は大きく変わった。
見所

まてんこにこてんぱんにされる男爵の図(男爵の想像)