面白いのは、カラスを救う手段を知っているトビを、藤原達が連れてくるという、なんとも有り得ない展開だ。

迫るアトリを見て、怯える藤原
そりゃビビりますって。

アトリはミホに妹の姿を重ねて抱く。
ミホは「ロリコン」と叫んでいたが。アトリがちょっと可哀想に思えた。
怯える藤原だが、アトリの様子と、トビの説得で彼らを信用した。
そして彼らを伴ってカラスの居る倉庫まで連れてくる。
僕は、この展開は上手いと思った。
こういう見方はあまり好きではないのだが、話の展開上、カラスを助けなければならない。
瀕死のカラスを救うには、どうしても竜騎兵の力が必要だ。
そこで必要となるのはトビの力だ。(それまでの話を見ても、トビはサポート専門といった風だった)
だが。トビが自ら動く事はそうそう無い。
無謀な行動を取るアトリを止めるくらいだ。
そんなトビと瀕死のカラスを引き合わせるとしたら、今回のような展開しか考えられないだろう。
本当に無理の無い、上手い展開だ。
次に面白いのは、トビがカラスの様子を見て何度も言っていた「レイズ」という単語を、ラクリマ世界での概念(レイズというのは、物質を構成する最小の素粒 子であり、時間と空間を司る根源的な存在)で説明していた事だ。
その後、ハルカ達の世界では「量子ポテンシャル」という言葉で表現されていたが、そのように結び付ける事が出来るのは、
トビの指示でレイズが集まっている場所に移動している雪恵達の車を追っている内田が呟いた言葉だ。
このような形で現在と未来を繋げたのは面白い。
最後に面白いと思ったのは、アトリの急変だ。
前回、カラスとフクロウにやられたと思っていたが傷だらけで記憶を失っているにも関わらず生きていた。
それまでのアトリとは打って変わって、ミホを妹と見間違えるわ、カラスを労わるわ、カラス達を守る為に戦うわ、表情が和らいでいるわで、驚きの連続だっ た。
更に驚いた事には、僕自身、アトリが急に良い奴だと思ってしまった事だ。

こんなアトリが

カラスを励ましたり

ミホに微笑みかけたり

カラスを守る為に、コサギに挑んだり
なんか、アトリが滅茶苦茶格好良く見えた。
だが、アトリは記憶を失っているだけなので、何時か記憶を取り戻し、再びカラスに戦いを挑むのではないだろうか?
恐らくずっと後、最終回から2~3回前辺りで記憶を取り戻すのではないだろうか?
きっと、それまでにアトリはカラスと共に竜騎兵達やシャングリラと戦うのではないだろうか?
戦いにおいては、アトリとカラスの息の合ったコンビネーションを見せるのではないだろうか?
僕はこういう見方をするのは良くないとは思いつつも、そういう展開を望み、期待している。
本当に、今後のアトリとカラスの関係が見物だ。
見所
今回の向井ミホ













