2006/01/20

ローゼンメイデン トロイメント 第11話

おかしい。
翠星石と金糸雀が死ぬ回なのに、ちっとも盛り上がらない。


視点がくるくる切り替わり、更に第三者的視点が多かった為、誰か(今回ならば、翠星石か金糸雀)に感情移入したくても出来なかった。
かといって、翠星石や金糸雀に視点が固定されたところで、内面を殆ど描写せずに話しが進むため、これまた彼女達に感情移入出来ない。
翠星石が、金糸雀を助けたのは、自分の目の前でローザミスティカを奪われるのを見たくないから、と言っていた。
正直に言って、僕はなんとも薄っぺらい理由だろうと呆れてしまった。
見たくなければ見なければ良いじゃないか?
真紅と一緒になって、水銀燈に挑めば良いじゃないか?
その間に、薔薇水晶が金糸雀を片付け、ローザミスティカを取るだろうから、翠星石にとって一番見たくないシーンは見なくて済むじゃないか?
僕はそう思ってしまった。
そもそも、翠星石と金糸雀の間に何かしらの絆があっただろうか?(もちろん、姉妹以外の絆だ)
少なくとも僕の中では、翠星石→金糸雀及び金糸雀→翠星石のフラグは立っていない。
今回の戦いの中で立ったじゃないか?というのは無しだ。
そんな急ごしらえのフラグ立ちなぞ、認められるものではない。(小さな出来事をこつこつと積み重ねて行った末に、フラグが立つものだ、と僕は思うからだ)
はっきり言って、翠星石は金糸雀を庇う為に薔薇水晶と戦うべきでは無い。
妹のローザミスティカを持っている水銀燈に、血眼になって挑むべきなのだ。
それが翠星石にとってのアリスゲームなのだと、僕は思うのだ。

今回、金糸雀はNのフィールドに入った直後に死んだ方が良かったのだ。
ガチンコのアリスゲームにおいて、金糸雀の立ち位置は、前回逝った雛苺と同じく、無いのだ。
金糸雀は、ただただ邪魔なだけなのだ。
それがなんだ?散々足手まといになった挙句、翠星石の行動を誤らせた上に、翠星石を殺してしまった。

なんという事だろう。
よもやこんな所で、僕が危惧していた事態が起きてしまうとは思わなかった。
まさか、脚本が岡田磨里だとは。
僕は前回から最終回まで、脚本を花田十輝氏が担当すると思っていたのだ。
どうして肝心な回に、脚本を岡田磨里にやらせたのだろうか?
奴は人間描写が全く出来ない脚本家なのだ。
だから、絶対に今回の話を担当させてはいけなかったのだ。
失望どころの話ではない。絶望だ。
ただでさえ、欝エンドが待ち受けていそうな展開なのに、前回で盛り上がった感情と期待を、一気に冷却させてどうするのだ?
気持ちを、最終回に向けて盛り上げる所か、完全に冷え切ってしまった。
次回の最終回は、一体どれだけ盛り返すことが出来るだろうか?

パズドラクロス 第87話「光の潰える時」

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