2006/01/13

ローゼンメイデン トロイメント 第10話

今回は、何かと予想外の出来事や展開があって楽しめた。
予想外の出来事としては、蒼星石の死が悲劇的に描かれていたという事だ。
前回のラストでは、蒼星石がローザミスティカを出したところで終わったが、僕はちっとも悲しくなかった。(それは前回の感想にも書いた通りだ)
だが、今回は違った。
蒼星石のローザミスティカが奪われ、ジュンのベッドに横たわる蒼星石を、真紅達が囲んで涙を流す。



ローザミスティカを奪われ、動かなくなった蒼星石。
これがアリスゲームなのだ。

翠星石は、自分が蒼星石を守ると誓った日の事を思い出していた。
僕は、翠星石の後悔からくる涙に心打たれた。
そして、蒼星石がトランクに収められ、その蓋が閉じられた時、蒼星石の死をはっきりと感じた。



トランクは、人形達にとってベッドでもあると同時に棺でもあるのか・・・

また、これでようやくアリスゲームで雌雄を決するという事がどういうものであるのかを、実感する事が出来た。


次に、予想外の展開の一つは、雛苺の死だった。
前回の予告を僕は見ていなかったが、いくつかのblogで、雛苺に何か異変が起こると言う事は知っていた。
だが、まさか雛苺が死ぬとは思わなかった。
僕は、雛苺の死が悲しかった。
雛苺が死ぬという意外性もあったが、雛苺がジュンに自分の宝物をプレゼントしたシーンや、雛苺の髪を梳(と)かすシーンや、雛苺自身の巴やジュンとの思い 出のシーンや、巴自身の雛苺との思い出のシーンが心を揺さぶった。



ジュンにプレゼントなのー
これが雛苺なりの、ジュンへの感謝の気持ちなのだ




雛苺の宝物には、一つ一つに巴との思い出がある。



雛苺の髪を梳かす。
これが最後の触れ合い。



巴の思い出。
一期を見た人なら、このシーンは憶えているだろう。




雛苺の思い出。


何より効いたのは、死ぬ直前も死んでからも雛苺が涙を流さなかった所だ。
雛苺は動かなくなる事は怖くないと言っていたが、そんな事は無いだろう。
動かなくなれば、巴にもジュンにも、真紅達にも会えなくなってしまうのだ。
雛苺にとって、動けなくなる事にどれほどの恐怖があったかは想像に難くないだろう。
それでも雛苺はそんな事をおくびにも出さずに逝った。
雛苺の意外な強さに、僕は悲しみつつも驚かされた。



涙を見せない雛苺
強い子だ・・・


もう一つの予想外の展開は、白崎がラプラスの魔であった事と、エンジュがローゼンその人だった事だ。
これには正直、驚いた。
エンジュに関しては、真紅の語りによる伏線は張られていたが、白崎がラプラスの魔である事は意外だった。
以前、持論をぶってみたが、悉く外れていた。
根拠があっての予想でも、当てずっぽうの予想でも、「白崎=ラプラスの魔」を打ち立てた人には脱帽だ。
僕の場合、ラプラスの魔のイメージが原作寄りだったせいか、ラプラスはNのフィールドから出るはずが無い、と思い込んでいた。
だが、よくよく考えてみれば、人形はもとより、人間であるジュンや巴、のりまでもNのフィールドに出入り出来ているのだ。(人形たちの手を借りる必要があ るが)
ラプラスの魔が人間世界に出入りしていてもおかしくは無い。

さて、そうなると、ラプラスの魔と薔薇水晶とローゼンの関係は・・・
と、これは次回以降明かされるだろうから、考察はしないでおこう。
これ以上、恥はかきたくないからね・・・



見所



翠星石の肩を抱くジュン
本当に、ジュンは変わった・・・



微笑の水銀燈
こんな表情を見せるのは初めてでは?

パズドラクロス 第87話「光の潰える時」

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