映画ヤッターマン

映画ヤッターマンを見た。以下感想。
※ネタバレになりそうな箇所は隠しました。


○良かった点
・ギャグ。
　→しょうもないものから、シリアスシーンでカマすものまで、個人的には楽しめた。
・演出。
　→ギャグやアクションシーンでの演出が派手で、アニメのヤッターマンと比べると過剰ではあったが楽しめた。
・アニメパート。
　→正確には完全にアニメではなかったのだが、そのシーンがそれまで見てきたシーンの中で落ち着いて見る事ができた。
・嘘（？）次回予告。
　→この作品で十分だと思っていたのに、ヤッターペリカンとか白ドロンジョが登場すると聞いたとたん、見てみたいと思ってしまった。ちょっと悔しい。
○悪かった点
・人間描写。
　→初めから描く気が無かったとしか思えない程、人間描写が希薄だった。
　　それなら完全に正義と悪の戦いで終わらせれば良いのに、ヤッターマン一号とドロンジョのラブロマンスを入れたりしていて訳が分からなかった。
　　アクションを描きたいなら人間描写は設定だけにして、ラブロマンスを描きたいなら、ちゃんと人間描写をして欲しかった。
・下品なギャグ。
　→おっぱいバルカンとかおっぱいミサイルとか敵メカのおっぱいを見て鼻血を出すヤッターワンとか敵メカとヤッターワンのキスシーンとか二号さんネタとか花やしきのコースターが富士山まで吹っ飛ぶネタとか、個人的には酷いギャグだと思った。子供も見る映画なのだから、下品にしてももう少し柔らかくできなかったのか？
・特別出演したあの人達。
　→3悪人の中の人達が出てきたのには驚いたが、何故、八奈見さんだけ出てこなかったのだろうか？八奈見さんが出ていなきゃ、彼らが出てくる意味が無いと思う。登場するなら全員で。1人でも欠けていたら登場させないくらいの心意気を見せて欲しかった。
　　八奈見さんのリアル（？）「じぇんこくの女子高校生ファンのみなさま～」が聞きたかった・・・
・キスシーン。
　→さっきも書いたが、敵メカとヤッターワンのキスシーンは気持ち悪かったし、ヤッターマン一号とドロンジョ様のキスシーン（キス自体は事故だったのだが）も要らなかった。特に後者は、ヤッターマン一号役の櫻井翔ファンの女の子が気の毒だった。そのシーンで、館内の女の子達から絶望的な溜息が漏れた。一部の女の子は気分が悪くなったのか、嘔吐っぽい悲鳴を上げていた。映画が終わった後、僕の隣に座っていた小学生高学年らしい女の子なんか、件のキスシーンについて文句を言っていた。
　　シナリオ上、入れる必要が感じられないシーンだっただけに、櫻井翔のファンの子達を不快にさせるような展開にしたのは良くないと思った。
・この映画そのもの。
　→やはり、ヤッターマンは実写化すべきではなかった。
　　アニメでは許容できたギャグやシーンが、実写表現によって妙なリアリティが出てしまい、気分が悪くなる事があった。
　　また、深キョンのドロンジョ様には無理があった。ウエディングドレス姿や入浴シーンはこれといった不満は無かったが、深キョンが喋るとどうしてもほんの5日前に、アニメで本物のドロンジョ様の声を聞いているだけに、違和感を感じて仕方が無かった。
　　他のキャストに関してはそこまで違和感が無かったというより、どうでも良かった。