2005/09/24

ふしぎ星の☆ふたご姫 第26話

今回はいつものふたご姫と違ってシリアスな展開だ。
ローマンの策略によって、プロミネンスの力が奪われた。
また、月の国の王子、シェイドがエクリプスである事もファインとレインに知られてしまった。

月の国のお城に潜入捜査をするファインとレインの目を通して、シェイドの普段の生活を知る事が出来た。
母や妹を想い、城で働く者達にも気を配るシェイドは立派なプリンスだ。
一方で、プロミネンスの力を守ろうとするシェイドは、立派なプリンスの姿とは程遠く、がむしゃらに敵に立ち向かっていく。
シェイドの二面性が上手く表現できたと思った。
それに比べ、ブライトはプロミネンスの力を奪う為の餌の役割と、ローマンの手先を逃がす為の役割しか与えられなかった。
このブライトとエクリプスの二面性も上手く表現されていると思った。

初期の頃の二人はブライトは光(女の子の憧れの王子様)、エクリプスは闇(プロミネンスの力を欲する怪しい男)として描かれていた。
だが今はブライトは闇(間接的にだがローマンに協力する王子様)、エクリプスは光(ローマンからプロミネンスの力を守る王子様)となった。

この逆転現象はとても面白い。
ブライトが今後どうやって再び光り輝くのかが見物だ。


また、ファインとレインが行った「月の国のお城に忍び込む」行為は残念に思った。
いくらシェイドがエクリプスかもしれない、と思ったからと言って、不法侵入は許されるものではない。
確かに、ファインとレインの性格なら、目的の為には手段を選ぶような事はしないだろう。
キャラクターの行動としては間違ってはいないと思う。
だが、ファインとレインはプリンセスグレイスのような、立派なプリンセスを目指しているはずだ。
立派なプリンセスを目指す為には、プリンセスレベルを上げなくてはいけない。
ならば、今回の不法侵入は最低レベルにまで落ちても不思議でないはずだ。
むしろ、プロミネンスの力を行使するに相応しくないと判断されてもおかしくない。
脚本家や監督はこれらの事をどう考えているのだろう?
もし、目的の為なら法も道徳も破っても問題ないのだ、という思想だとしたら、僕が毛嫌いしている倉田英之や(悪い脚本を書いた時の)黒田洋介や山田典枝と同じレベルだ。

僕がファインとレインに月の国のお城を探検させるのならば、ムーンマリアのお見舞に来たと理由を付けて月の国に行かせる。
そして、ファインとレインが交代で、片方はムーンマリアやシェイド、ミルキーの相手をして、もう一人はトイレに行くとか適当な理由を付けて中座して、その間に城を探検する。
これだったら、不法侵入よりかは正攻法だと思うのだが、如何だろう?

パズドラクロス 第87話「光の潰える時」

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