○良かった点
・なし。
→日本史でよく聞く武将や全く聞いたことのない武将(主人公の古田左介がそうなのだが)が出てくるものの、誰一人として興味も魅力も感じなかった。
また、左介のファッションセンスや茶器の良し悪しも、元から興味が無いせいか、全くピンと来なかった。
○悪かった点
・左介のキャラクターが立っていない所。
→左介の設定は分かったが、ちょっとムカついただけで人を殺そうとする信長を前に他人のファッション批評やら茶釜イイよなと妄想にふける左介の気持ちも、爆発で吹っ飛ぶ茶釜の蓋を命がけで追いかける気持ちも全く理解出来なかった。
茶釜の蓋を追いかける所なんて、ギャグでやっている訳でもなさそうなので、尚更訳がわからなかった。
・どこまでがフィクションなのか分からなかった所。
→この作品はフィクションだと謳っていたが、古田左介という、ファッションやら茶器やらを異常な程まで愛する武将が架空の人物なのか、自殺した武将が架空の人物なのか、城攻めそのものが架空なのか、左介が異常なまでに反応した茶器が架空なのか、壊れた蓋を信長に献上して笑いを取ったエピソードが架空なのか、巨大戦艦を作ったことが架空なのか分からなかった。
別にこの作品で日本史の知識を頭に入れるつもりはないけど、わざわざフィクションと謳われると、何が史実で何が創作なのかと妙に気になってしまう。