○良かった点
・ジョセフの過去。
→ちょっと持ち上げておいて思いっきり地面にめり込まんばかりに叩きつけるように落とす。
移民達(主にジョセフ)に対する悲惨な仕打ちに心打たれた。
ただ、惜しかったのは移民達はどうして移民先の人達から酷い仕打ちを受けるのかが分らなかった所だ。
恐らく脚本家は「移民=被差別人」という前提に立って描いているように見受けられたが、僕としては、彼らが差別されなければならない理由を描いた方が良かったと思う。
例えば、一部の悪意を持った移民によって治安が悪化したとか、義務をこれっぽちも果たさずに権利だけを享受しようとしたとか、勝手に住み着いて後で金をせしめたとか、歴史を捏造して移民先の人達を非難したとか、そういう出来事が描かれていれば、移民というだけで差別されるのも理解できる。
おそらく、この場合は移民達には何の非も無いのに差別された、という事を描いたのかもしれないが、ならば、移民達の善良さをフランツだけでなく、もっと描くべきだと思った。
・移民受け入れ先の悪餓鬼達の悪行。
→ものすごい悪っぷりで、悪役としての地位を確固たるモノとしていた。
ここまでやった以上、後でどんな仕置きをされるのか、悪趣味かもしれないが楽しみになってきた。
○悪かった点
・なし。
→良かった点に書いたのでこれ以上は書かない。