2007/09/21

はぴはぴクローバー 第11話

○良かった点
・ちまがガクの弟達の為にかまくらを作った所。
 →彼らの願いを叶えてあげたのは良かったが、ガクの手伝いを受け入れたのは頂けない。
  ちま一人で6つのかまくらを完成させてこそ、感動できるのに。
・ガクの母親批判。
 →自分の失敗は笑って誤魔化すのに、息子の失敗は烈火の如く怒るのは大人の勝手な都合を表していて良かった。
○悪かった点
・Aパートの話の展開。
 →どう考えても「ガクの弟達に宝物を壊されたちまが弟達を嫌いになるが、反省して弟達の願いを叶えてお姉さんらしい事をする」というネタをやりたいが為に脚本を書いたとしか思えない。
  まず、ガクの弟達をちまの家に預ける理由が分からない。ただ単に、ガクの両親をどこかの部屋に隔離しておけばそれで済む話だ。(それでも、弟達が両親を見舞おうとして両親の居る部屋に入ってくる恐れはある。それならば、弟達を別の部屋にでも閉じ込めておけば良いはずだ)
  でなければ、ガクの両親が親戚の結婚式なりに出かけさせれば良いが、それだとガクが残ってしまう。
  仮に、先ほどの条件に加えてガクを風邪ひきさんにしたとしても、ちまがガクの家でガク+6つ子の世話をする展開になるだけで、ちまの宝物を壊す展開になりようがない。
  どうしてもガクの弟達にちまの宝物を壊されてしまう展開にしたいのなら、(この世界観なら)絶対にあり得ない話だが、ガクの両親に夫婦喧嘩させて、ガクが弟達を連れてちまの家に避難して来る。
  弟達を避難させた後、ガクが「両親を仲直りさせて来るから、ちょっとの間、弟達を見てやってくれ」とちまに頼む展開だったら、まだ可能性があると思う。
  「こういうテーマを描きたい」でなく「こういうシーンを描きたい」が(恐らくは)脚本家の動機となっているから、こういう無理のある脚本になってしまうのだと思う。(上手い脚本家なら「こういうシーンを描きたい」が動機であっても、無理の無い脚本が書けるのだろうが)
・ちまをお留守番させる展開。
 →良くあるパターンで、両親が家を空けるから、娘に留守番を頼む(もちろん、メルの両親にフォローを頼んでおく)展開だと思ったが、まさかちまも連れて行く積もりだったとは思わなかった。(もしかしたら、メルの家に預ける積もりだったのかもしれないが)
  さすがにこの展開は不自然に感じた。
・ちまが片付けを終えた後に両親が帰ってきた所。
 →あれではちまが良い子になってしまう。自分達が仕出かした惨事を母親がどう感じたのか、きちんとちまに理解と反省をさせる展開にするべきだと思った。

パズドラクロス 第87話「光の潰える時」

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