2006/06/22

プリンセス・プリンセス 第12話

今回はそれほど面白くはなかった。(ただし、詰まらなくもなかったが)
亨と従妹の確執も拳(平手か)と言葉で解決。
家族との確執も解決。(する?した?したんだよね?)
そして姫生活もそれまでと変わらずに送る。
前回までのドラマティックな展開からすると、結構あっさりとした終わり方だった。
正直、物足りない感じもするが、この方がこの作品に合っているように思った。
派手に盛り上げて収拾が付かなくなるよりはマシだろう。

全体を通しての感想だが、後々まで印象に残る大きな感動や致命的にダメな部分は無かったものの、作品としてのテーマ「家族」がしっかりと描かれていたと思う。
「指名された男子生徒は女装を義務付けられてしまう男子校」という一風変わった設定でありながら、主人公の亨はもちろんの事、姫仲間の裕史朗や実琴、坂本様までも家族をきちんと描写していた。(実琴の場合は「恋人」も含まれていたが)
人物描写や人間関係も丁寧に描かれていて、全体を通して主要人物の言動に何一つおかしな所は無かった。
(と思う。好きな作品だという事で、見方が甘くなっているかもしれないが・・・)
一つ一つのエピソードも、その世界、そのキャラクターであれば有り得るだろうという説得力を持ったものばかりだった。

最後に、この作品は名作とはいかないまでも良作として評価したい。
名作としない理由は、上にも挙げたが印象に残る感動的なエピソードが無かったからだ。
僕にとっての印象に残る感動的なエピソードとは
「命がけもしくは一生を棒に振っても構わないという覚悟で他人の為(特に家族や恋人や仲間)に何か(これは人間関係によって中身は変わる)を成し遂げる」
または
「他人に笑われようとも、目標に向かって死に物狂いで努力する姿(結果、目標に到達できても出来なくても良い。もちろん、到達するに越した事はないが)」
のようなものだ。
(もちろん、そのエピソードに至るまでの間に人物描写、人間関係がきちんと描かれている事が前提だが)
極端なのかもしれないが、こればかりはどうしても譲れない。
そういう話が大好きなのだ。
作品の性質上、僕が求めるエピソードは入れられないのかもしれないが、もし、そういうエピソードがこの作品にあったら、僕はこの作品を文句なしに名作と断言するだろう。




見所



シンデレラ実琴
ええとこれはつまり、自分(実琴)こそが悲劇のヒロインだと言いたいのだろうか?





姫達の最後の衣装



照れ顔裕史朗

パズドラクロス 第87話「光の潰える時」

一難去ってまた一難。 見所 見所はもっとあるので「もっと読む」をクリックして下さい。