○良かった点
・セバスチャンの能力を見せ付けた所。
→岡田脚本にしては珍しく、セバスチャンの能力だけを見せ付けるエピソードを中心に描いていた。
これはきっと、原作通りなのだろう。だとしたら、別に岡田先生の力ではないじゃないか。なんだ、感心して損した。
・演出。
→特にテーブルクロス引きには目を見張るものがあった。
・おひょいさん。
→キャストを見てビビった。Lの次は中二病患者の執事とは。
○悪かった点
・セバスチャンの能力の見せ方。
→他人にドジを踏ませて無能に見せた上で、セバスチャンがそれをフォローして有能に見せるやり方は、やり易い方法だと思うが、個人的には好きなやり方ではない。
・時代背景が分かり辛い所。
→「英國戀物語エマ」と同じくらいの時代なのか、現代なのか、一瞬判断できなかった。
というのも、セバスチャンのアイデアで庭を石庭にしたシーンを見た時に、もし、時代背景がエマと同年代だとしたら、竜安寺の石庭の知識をいつどこで知りえたのだろう?と疑問に思ってしまったからだ。(現代だったら、特に違和感は無いのだが。)
当時のイギリスでは、一体どれだけの人が日本の、しかも京都の竜安寺についての情報を、ほぼ正確に知りえただろう?
もしかしたら、まだ示されていないけれど、タナカという日本人らしき執事が居ることから、ファントムハイヴ家は直接にしろ間接的にしろ、日本と交流があったのかもしれない。
と、これくらい余計な事を考えてしまったくらいに、あの石庭のシーンには違和感があった。
ただし、絵的には非常に素晴らしかった。
・訪問者をいたぶった所。
→後付で訪問者がシエルを騙そうとしていた事を示していたものの、被害が無い段階で足を折るように仕向けたり、SAW2よろしく、かまどに閉じ込めるような恐怖感を与える必要と権利が、どこにあるのだろうか?
訪問者が何もしていない時点で酷い目に遭わせる所で不快に感じ、セバスチャンの能力の見せ方にちょっと引っかかりを感じたものの、それ以外はそこそこ楽しめた。
次回以降も視聴を続ける積もりだ。
最後に一言。
岡田脚本なのに・・・面白く感じちゃうなんて・・・くやしいっ、ビクッビクッ