2006/01/21

ふしぎ星の☆ふたご姫 第42話

今回は、病に倒れたムーンマリアを救うべく、皆で奮闘する話だったが、満月亀から満月草を貰うまでの流れが最悪だった。
最後まで自分達の都合だけで、満月亀を捕まえようとするファイン達に腹が立った。
僕はてっきり、最初は満月亀を強引に捕まえようとするが、徐々に、この方法は間違いではないかと気付き、最後は土下座をして、満月亀に満月草を分けてもらうという展開になると思っていた。

満月亀にいいようにあしらわれるファイン達が、どうして捕まえる事ができないのか?と考え、そして自分達が満月亀だったらどんな気持ちになるだろう?、と考えて欲しかった。
満月亀は、網で捕獲されそうになるわ、落とし穴で落とされるわ、無理やり踊らされるわ、下手な泣き落としを見せつけられるわ、物々交換しようとするわ、篭に入れられるわで、散々な目に遭っている。
もし自分がこんな目に遭わされていたら、絶対に嫌な気持ちになるんじゃないか?とそのように気付いて欲しかった。
そして、自分達の身勝手な行為を反省して、最後には満月亀に誠心誠意謝罪した上で満月草を手に入れて欲しかった。
と、ここまで書いたが、ファイン達の満月草集めの後に、ブライトとレインの会話のシーンで面白い会話があった。
眠っているムーンマリアを無理やり起こそうとしたブライトを諌めるレインにブライトが言う。

ブライト「僕はただ、ふしぎ星の未来を担う王として・・・」
レイン「その為だったら、他の人がどうなってもいいの?」
ブライト「ああっ!?」
レイン「誰かを苦しめてまで、王様になろうなんて、そんなのブライト様じゃない!」


僕は、この台詞を聞いて笑ってしまった。
レインのブライトへの説教がモロ、ファイン達に降りかかっているからだ。
ファイン達がやっている事は、ブライトのやっている事と全く同じだ。
ブライトがふしぎ星の未来を担う為に、数々の身勝手な行動を行った。
その為に、各国の人々を苦しめる結果を生んでしまった。
一方のファイン達は、ムーンマリアを救う為に、満月亀を捕らえようとした。
その為に、満月亀は散々な目に遭った。
これは何とも分かりやすい比較だ。

もしかして、脚本家はそれを狙ったのだろうか?
『今回、ファインちゃん達がやっている事は、実はブライトと同じ事なんだよ?
 じゃあ、ファインちゃん達はどうしたら良かったのかな?皆で考えてみようネ!』
という考えで書いたとしたら、脚本家は凄いと思う。
最初、何の為に、レインを月の城に残したのかが分からなかったが、このようなテーマを訴える為にレインを城に残したとしたら、問題ない。(あまり良い手段とは言えないが。何せ、レインを城に残す必然性が感じられないからだ)

パズドラクロス 第87話「光の潰える時」

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