2007/03/15

ニルスのふしぎな旅(DVD1巻)

1980年にNHKで放映されたアニメ。
主人公のニルスが何かの切欠で小さくなってガチョウと一緒に旅をするアニメだが、結構面白かった記憶と懐かしさでDVDをレンタルした。

初回はニルスが小さくなるまでの話だった。
ニルスが小さくなるまでは、ニルスがどんな少年なのかを数々のエピソードでもって描写していた。
ニルスは、いたずら好きで、勉強嫌いで、動物をいじめて、自分の思い通りにならないと何かに当たり、両親の言う事を聞かない腕白少年だ。
特に、ニルスが動物をいじめて喜ぶ描写はしつこく丁寧に描いていた。
いくつか例を挙げると、
・自分のドジで痛い目に遭ったくせに、その腹いせに缶を鳴らしながら家で飼っている鶏やガチョウや犬を追いかけまわした。
・ガチョウの首に縄を引っ掛け、台車に乗ったニルスを引かせた。
・鶏を追い掛け回した末に池に落とした。
・犬を鳥を取る罠(桶を逆さに伏せてつっかい棒を外して獲物を取る罠)にかけて、ひっくり返った犬入り桶を蹴っ飛ばした。
とまあ、こんな酷い事をやっていた。
そんなニルスが妖精(この妖精に対しては約束を守らなかった)に魔法をかけられ、小さくなってしまう。
こうなると、(ある程度の予想はつくものの)ニルスは一体どうなってしまうのかが気になってしまう。

そして続けて2話目を見ると、案の定、ニルスは今まで散々いじめてきた動物達に復讐される。
ニルスにとっては大災難なのだが、僕は正直言ってざまあみろ、という気分だった。
ニルスの行状を鑑みれば、あの程度で済んで良かったとすら言える。
ニルスの動物達に対する行いはそれ程酷かったのだ。
ニルスが復讐された後の展開は、雁達にからかわれたガチョウが雁の群れに続いて旅を始め、ニルスは動物達の復讐から逃れる為、ガチョウに付いて行く。


2話目まで見て、僕はこの作品に完全に引き込まれた。
立ちまくっているニルスのキャラクター。
これから始まるであろう、雁達との旅。
内容は記憶に残っていないだけに、今後の展開が非常に楽しみだ。



3/15追記
3話目~5話目を見た。
3話目は、雁の一羽が狐に捕まって食われそうになった所をニルスが助け、雁達に(ちょっと)認められる話だった。
このエピソードを見て僕はがっかりした。
それというのも、ニルスのキャラクターが死んでしまったからだ。
何故死んだと言えるのかといえば、この段階でニルスは雁達を助ける理由が何一つ無いからだ。
このエピソードでやりたい事(今後の旅で仲間となる雁達と信頼関係を築く)は分かるが、3話目でやるべきでは無い。
3話目でやるべき事は、ニルスとガチョウのモルテンの信頼関係を築く事だ。
今回の話で捕まったのが雁ではなくモルテンだったら、モルテンとの信頼関係を築く事が出来たと思う。(雁とモルテンを比べるなら、ニルスはモルテンをいじめていた事もあり、また、小さくなった自分を家または旅の供にしてもらう必要があるので、助ける理由としては十分だろう)

4話目は、人間に捕まった母リスを助ける話だった。
4話目もまた、ニルスが母リスを助ける理由が示されていない。
お供のハムスターのキャロットは自分で助ける理由を話していたが、それはその通りで、キャロットの行動としては正しいと思う。
ただ、キャロットの行動が正しいからといって、ニルスがそういう行動を取ってしまうのは(今の時点では)間違いだと思う。
1、2話は良く出来ていただけに3、4話が都合の良い展開にしてしまったのは残念だ。

5話目は、雁とニルス達を守る為、モルテンが人間に捕まってしまう話だった。
3、4話目と打って変わって、ニルスとキャロットによるドタバタモルテン救出劇が面白かった。
5話目はニルス達がモルテンを助ける理由が明かされている所が良かった。
ただ、モルテンをどうやって助けるか、というより、モルテンを助けに行くニルスとキャロットが人間に見つかってエラい目に遭う方を重点に置いてしまったのはちょっと残念だと思った。


5話まで見ての評価だが、3、4話目の都合の良い展開に目を瞑れば、先の展開が気になる作品だと思う。
事実、DVD2巻を借りてみたいと思った。

パズドラクロス 第87話「光の潰える時」

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