2008/09/29

伯爵と妖精 第01話

○良かった点
・リコ。
 →毛のフサフサっぷりが、なんとなく英国っぽい雰囲気をかもし出していた。
○悪かった点
・構成。
 →冒頭に、描写の必要が無いエドガーのエピソードを入れたり、唐突にナレーションで設定説明をしたりと無茶苦茶だった。
  エドガーのエピソードは、エドガーが紳士淑女達と談笑するシーンやその後でリディアに協力を求めるシーンで説明するので入れる必要は無い(エドガーの黒い描写は、追々描いていけば良いと思う)し、設定説明のナレーションは紳士淑女と談笑するシーンでエドガーが説明をすれば済むと思う。
・リコの口説明。
 →乗船する前にリディアが受けた侮辱を、どうして後になって口説明で済ましてしまうのだろう?
  これをエピソードとして描けば、後でエドガーに褒められたシーンではリディアに感情移入出来たのに。
・リディアのキャラクターを立てずに話を進めた所。
 →リディアは妖精とコミュニケーションが取れる設定は分かった(ただ、見せ方に不満はあった。屋外でなく、リディアの家の中で描写すれば良かったのに。)が、何故出会ったばかりの不審者(エドガー)の言う事を信じ、共に行動したのかがさっぱり分からなかった。
  そもそも何故、自分たち以外の者が居ない筈の部屋で物音がしたら確認しに行くのだろう?もしかしたら、妖精が隠れているのかも?と思ってそうしたのかもしれないが、ならば、わざとらしくても良いから「またブラウニーがいたずらしているのね?」とか言わせてクローゼットを開けるなりすれば納得できたのに。
  また、不審者と一緒に逃げた後、不審者に何か聞こうと思ったのに、どうして寝てしまったのかが理解できなかった。
  リディアが徹夜をしていたようには見えなかったし、眠り薬を嗅がされたとか飲まされた訳でも無いのに。
  あと、リディアがエドガーに拉致されて船に乗せられた後、どうして逃げなかったのかも分からない。
  リディアのキャラクターが立っていない上に、拘束されている訳ではないので、救命ボートなり、泳ぐなりして逃げるという選択肢も残されるからだ。
・リディアを招待した連中が間抜けな所。
 →リディアがエドガーを逃がす為に芝居を打った所で、どうして誰もリディアの事を見張っていなかったのだろうか?
  連中はリディアの能力を欲しているのだから、一瞬たりとも目を離すような事があってはならないはずなのに。
  連中はリディアが鞄を持って訪ねてきた事にどうして不審に思わなかったのだろうか?
  というより、リディアはわざわざ訪ねなくても、そのまま逃げれば良かったのではないだろうか?(別に廊下に見張りが居たわけじゃないし)
・リコが、不審者を新聞で報じた男だと突っ込まなかった所。
 →あんなあからさまな描写を入れたのに、どうしてリコは突っ込まないのだろう?
どう考えても、リディアをエドガーと共に行動させる為としか思えない。
  リコが認知症とか、天然ボケキャラだったら、見落としていたのだろうとフォローできるのだが、どうもそういう感じではなさそうなので、不自然に感じた。
・OP。
 →手抜きにも程がある。
・ドアに仕掛けた釣り糸。
 →意味が分からなかった。もし、仕掛けた釣り糸がリディアの出入りを知るものだとしたら、リディアが連中の部屋を訪ねる前に連中がリディアの所に駆けつけないとおかしい。
  リディアはどうやって部屋から出たのだろうか?もしかして、隣の部屋から廊下に出たのだろうか?


もしかしたら別の人が勝手に脚本を変えたのかもしれないが、どうしてこういう出鱈目な脚本が通るのか、全く不思議でならない。
一事が万事、初回でこんな出鱈目(特に、肝心な所でリディアが寝るシーンは、少なくとも僕が納得出来る程の説得力を持った説明は誰にもできないだろう。断言できる。)をやっているのだから、最終回までにどこかしらで致命的な出鱈目をやるに違いない。
この作品が、例えば「秘密」のように突っ込んで楽しむことができれば良いのだが、そういうネタすらも見つけられなかった。
もう二度と見ない。

パズドラクロス 第87話「光の潰える時」

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