2008/04/19

クレヨンしんちゃん ちょー嵐を呼ぶ 金矛の勇者

※ネタバレになりそうな部分は伏せました。読みたい場合は、反転させて下さい。


○良かった点
・前作のケツだけ爆弾、前々作のアミーゴと比べるとちょこっとだけ面白かった所。
 →前作が特に酷かったので、尚更そう感じた。
・マックのミュージカルシーン。
 →そのシーンの世界観に合っていて、自然に受け入れられた。
  一方のマタの独唱シーンは意味が分らなかった。そんなに堀江由衣に歌わせたかったのだろうか?

・ED。
 →EDに流れるDJ OZMAの歌が良かったし、アニメキャラの小島よしおの「ウェーイ」「そんなの関係ねえ!」の動きが面白かった。(子供達も喜んでいたし)
○悪かった点
・意味も無く政治批判を入れた所。
 →テーマに沿っていれば、暗喩として入れるのは文句は無いが、余りにも直接的でげんなりした。
  国民的人気アニメの代表のひとつであるといっても過言でない、クレヨンしんちゃんに何でそんなものを入れたのだろう?
  ストーリーに全く関係無かったわけではないが、入れる必要の無いものだった。
  政治批判をしたいなら、子供向けアニメでなく、新聞に投書するなり、ブログで自己主張すれば良いと思う。
  アニメという手法をとりたいなら、スポンサーでも募って、OVAを出せば良いだろう。
・設定が分り辛かった所。
 →アホウ(魔法と同意語)のルールが分り辛かった。
  術者の思うがままの世界を作れるはずなのに、一度世界を構築したら、やられるまでそのまんまだった。
  何故、術者の都合の良いようにアホウが使えないのだろう?
・キャラクター関係が希薄だった所。
 →シロとそっくりな犬、クロとの関係を描いていないので、しんちゃんの危機に銀の盾として登場しても全く説得力が無かった。
  マタにしてもそうで、出会ってからしんちゃんとマタが一緒に遊ぶなど、2人の関係を全く描いていないので、プリリンに騙されてしんちゃんがマタを封印する展開になっても全然ハラハラしないし、封印が解けたマタがしんちゃんを怒っても全く同意できない。
  むしろ、マタが暢気に電信柱の上で歌っていたからそんな目に遭ったんだろう?としか思えなかった。
・しんちゃん以外の野原一家がおかしくならなかった所。
 →選ばれし者の血筋なら平気って、そういう設定にしないといけないのは分るが、説得力が無かった。
・しんちゃんとクロの出会いシーン。
 →前日の特番で件のシーンを見て気になっていたが、映画がそのままだったのには驚いた。
  普通に考えれば、しんちゃんはみさえが迎えに行くし、仮に、幼稚園バスでしんちゃんを送るにしても、絶対にしんちゃんの家まで送るはずだ。(送りは家まで行っておきながら、帰りは家まで送らない、といいうのは現実にあり得るかもしれないけど)
  何故、しんちゃんをあんな場所に降ろしたのだろうか?そもそも、みさえはどうしてしんちゃんを迎えに行かなかったのだろうか?理由が描かれていない以上、しんちゃんとクロを会わせるために作った、無理矢理な展開だと思った。
・マックとプリリンで会った時の町の様子の違い。
 →幻想的で絵的に楽しめたが、プリリンと会った時は町並みは普通だった。
  てっきり、ドン・クラーイの住人が人間世界にやって来ると町並みが変化するのかと思っていたので、訳が判らなくなってしまった。
  プリリンの時はどうして、普通の町並みだったのだろう?
  逆に、マックの時はどうして幻想的な町並みだったのだろう?(マックの仕業?だとしたらどうして?)

・町並みがおかしくなった時のしんちゃんの行動。
 →町並みがおかしくなった時、しんちゃんは何の躊躇いも無く、町を歩き回ったが、おかしいと思った。
  しんちゃんだったら、まず両親を起こして、町の様子が変だと伝えるはずだ。
  両親に言わずに出て行くとしたら、町並みが幻想的だからでなく、綺麗なおねいさんがしんちゃんを誘った時だ。
  それだったら、絶対に間違いなく、両親に黙って出て行く。(もちろん、後で父ちゃんに報告する事を忘れない)
・ダークとの戦いにおいて、野原一家にシロを加えなかった所。
 →もちろん、前作と今作は、小島よしおのギャグじゃないけど、そんなの関係ねえ!
  でも、やはり野原一家にシロが居ないとどうにも締まらない。
  まあでも、今回はシロを加えようとすると、どうしてもクロも絡ませなければいけないから、仕方がなかったのかもしれないが・・・
・説明不足な所。
 →記憶に間違いが無ければ、銀の盾が人間の世界に行ったシーンも、マタが父親の意思を継いで人間の世界に行ったシーンも、ドン・クラーイの世界の住人が苦しんでいるシーンも、いずれも描写されていなかった。
  特に銀の盾は重要アイテムなだけに、きちんと人間世界に行った描写を入れるべきだった。
・唐突な説教シーン。
 →野原一家がダークに説教するシーンがあったのだが、あまりにも唐突で、あなた達は何を言っているの?と思ってしまった。
  オトナ帝国みたいに、野原一家が死に物狂いで戦う姿をそれまでに見せてくれれば、例え説教でも感動できるのに。
・雲黒斎の野望臭いシーンがあった所。
 →分身したダークとの戦いで、金の矛と銀の盾の力でしんちゃんがペコポン人スーツを着たみたいな姿で戦っていたが、雲黒斎で大人の体になったネタの使いまわしをしたように見えてしまった。
  正直、なんだ、アイデアが出なかったのか。と思ってしまった。
・しんちゃんがプリリンと一緒にレンタルビデオ屋に行く時に、クロを連れて行った所。
 →何で夜中にシロとクロを連れて行ったのだろう?
  どう考えてもクロに逃げるリアクションを取らせる為に、連れて行ったとしか思えない。
・しんちゃんが扉を開けようとしたシーンでクロが逃げた所。
 →銀の盾なら、しんちゃんが扉を開けるのを阻止するのではないだろうか?
  どうして逃げようとしたのだろう?
・マックとの先頭シーン。
 →きらりん☆レボリューションの3期を思わせるCGには、萎えた。

パズドラクロス 第87話「光の潰える時」

一難去ってまた一難。 見所 見所はもっとあるので「もっと読む」をクリックして下さい。