2006/04/09

ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu! 第02話

今回も相変わらずキャラクターが描けていないと感じた。
キャラクターが描けていないならまだしも、道徳的に非常にいけない描写(天使を奪還する為にノーチェが泥棒をした)があった。

まず、教頭に連れ去られた天使達をファインとレインが奪還する為に行動しなかった事だ。
いくらシェイドが大切に扱うだろう、と言ったとしても、ファインとレインだったら、あの天使を教頭の所に置きっぱなしに絶対にしない。
シフォンの説明を聞くより先に、天使を返すよう、教頭に直談判しにいくはずだ。
特にレインなんかは、天使達が教師に捕まった時、「乱暴にしないで下さい!」と言い、更にシフォンの説明を聞いた後、「教頭先生に連れて行かれちゃったけ ど、寂しがっていないかしら?」と天使を気遣うような台詞を言っている。
こんな事を言うくらいなら、ファインとレインは自分で天使を取り返しに行っている。
どうしてファインとレインが天使を取り返しに行かなかったかとすれば、答えはただ一つ。
弱虫で泣き虫なノーチェに天使を助ける役を与えたから、としか思えない。
だが待って欲しい。
僕にはノーチェがファインとレインに恩義を感じたとしても、天使を奪還しようという考えは絶対に起こさないという確信がある。
教師や教頭を恐れているノーチェが、自分で虎穴に入るはずが無い。入れるはずが無い。
ノーチェは絶対にそんな事は出来ない。
それが出来るぐらいなら、もっと早い時点で教師に反発しているはずだ。
それに、ファインとレインに勇気を貰ったのならば、メタルギアソリッドのようにコソコソと天使を奪還したりはしない。
堂々と教頭に向かって「ファインとレインの天使を返して下さい!」という筈だ。
ノーチェのようなキャラクターなら、むしろそういう姿を見せないと成長した事にはならない。
今回のように泥棒みたいな真似をして天使を奪還してもノーチェを見直したりは出来ない。
ノーチェの取った行動は、『目的が正しければ、泥棒しても許される』と言っているに等しいのだ。
泥棒をして良いのは悪人だけだ。
この作品だったら、教師や教頭ならば泥棒をしてもOKなのだ。(もちろん、後で痛い目に遭って貰う必要があるが)
話がズレてしまったが、とにかくノーチェだったら、ファインとレインに元気を取り戻して貰う為にバイオリンを弾く以外の行動は絶対に取らないのだ。

また、寮の入り口の前でレインがファンゴにお茶を誘った理由が分からなかった。
レイン曰く、「みんなと仲良くするって決めたんだもん」だそうだが、だったらファンゴ以外のプリンスやプリンセスをお茶に誘わなかったのは何故だろう?
レインが本当にそう考えているのであれば、寮に着いた時から、いや、寮に行くまでの間にでも道行くプリンスやプリンセスに声をかけていないとおかしい。
少なくとも、ファンゴを誘った後、レインは誰に対してもお茶に誘っていない。
レインの言動不一致な行動には首を捻ってしまう。

ところで今回の話を見て思ったのだが、ファインとレイン(とプーモはギリギリか?)以外のふしぎ星出身のキャラクターは全員要らないと思った。
ふしぎ星出身の各国プリンセス及びプリンスファンには申し訳ないが、残念ながらその事実は覆せない。
今回の話において、ふしぎ星出身のキャラクターで動いていたのは主人公のファインとレインだけだ。
他のキャラクターは完全に「その他大勢」と化していた。
シリーズ構成をしている中瀬理香が今回の脚本を担当していたのだが、ふしぎ星出身のキャラクター全員を動かす事は出来ないと自ら証明してしまったからだ。

早いうちに彼らを退場させないと、ますます彼らが背景化してしまう。
(そうなる事は、各キャラクターのファンだったら絶対に耐えられないだろう)
今だったらまだ間に合う。
ファインとレインとプーモ以外のふしぎ星出身のキャラクターを退場させるのだ。
彼等に惨めな思いをさせてはいけない。


ところで、ティオはどこに行ってしまったのだろうか?
まさか、早速退場の憂き目に遭ってしまったのか?
もしそうだとしたら、悲しい事だが僕はそれを受け入れよう。
ティオが画面の隅っこに小さく下手糞な画で出てこられると却って辛いから。




見所

今週のファインとレイン(縮小版)
一期ではお馴染み(?)だった「今週のファインとレイン」だが、諸々の事情により今回から縮小させていただく。




しょんぼりファインにしょんぼりレイン


びっくりファインにびっくりレイン


ガッツなファイン


ノリノリファインにめそめそレイン


イヤイヤファインにイヤイヤレイン

パズドラクロス 第87話「光の潰える時」

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