2006/03/10

ノエイン~もうひとりの君へ 第21話

今回はクライマックスへ向けて、十分に盛り上がる話だった。
シャングリラに飛ばされたユウとユウを救う為、シャングリラにやってきたハルカ、そしてハルカを救う為、シャングリラにやってきたカラス。
彼等の特にユウとカラスの、現在の自分の未来の自分との会話はとても面白かった。
カラスはユウが歩むであろう道を知っているから色々話すことが出来るが、ユウの方は大した話はできないだろう。
ユウとしては、自分の未来にラクリマのような暗澹たる未来は想定外だろうから。



ユウとカラスの対話。
2人がじっくり話すのはこれが初めてではないだろうか?


彼等の会話を聞いて思ったのは、自分がもし過去の自分に会ったら、もしくは未来の更に歳を取った自分と会ったら、どんな会話を交わすだろうか?だ。
過去の自分に会う分には良いか、未来の自分には正直、会いたくない。
過去の自分は自分で大体分かっているが、未来の自分はどうなっているのかは想像できないからだ。
想像したとしても精々、「元気か?」とか「仕事どうよ?」とか「彼女出来たか?」とかそんな下らない事しか話さないだろう。
未来の自分に会ったとして、今より良い生活を送っていれば良いが、もし、今より悪い生活を送っていたら・・・
まあそれも、無限にある可能性の未来のうちの一つなのだろうから、一喜一憂するだけ無駄なのかもしれないが。


一方、アトリの方だがこちらの方は悪くは無かったのだが、もう少しアトリ目線で描いて欲しかった。
ハルカがシャングリラに居るだろう事を推測したトビに対し、アトリは自分をシャングリラに送り込めと凄んだ。
それというのも、アトリが現在居る世界を守りたいと思ったからだ、という。
確かにラクリマの悲惨さを知るアトリにとっては、ハルカ達が居る現在の函館は天国みたいな所だろう。
それに、記憶を失っていた間、ハルカの家に居候となり、自分の妹に似たミホに良くして貰っている。
アトリが余程の恩知らずでなければ、現在居る世界を守る、とは言わないだろう。
だが、それはあくまで視聴者が客観的に見た上で、アトリだったらこういう行動を取るだろう、との希望的観測に乗った上での感情に過ぎない。
確かにその通りにアトリは動いた。
もしかしたらそれでも十分なのかもしれないが、僕としてはミホの涙ながらに説得しているシーンの時にアトリの回想なりミホに対する想いなどを表現して欲し かった。
記憶を失っている間に、ハルカ達と遊んだり、描写はしていなかったが、どこかに遊びに行ったり、ミホが行こうと言っていた山に登っている所を想像したりし て欲しかった。
こういう楽しい事も、シャングリラが存在していると全てが台無しになってしまう。
アトリがシャングリラに直接乗り込まないといけない、という結論に達する所を見てみたかった。



必死になってアトリを止めるミホ。
このとき、アトリは何を思っただろう?


次回はちょっと大人になったミホが見られるようだ。
滅茶苦茶楽しみだ。




見所


今回の向井ミホ





















泣き顔ミホが良かった。

パズドラクロス 第87話「光の潰える時」

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